現在発売中のゲーム「GREEN HELL」が面白いので、自分的にハマったポイントを7つにしぼってグラレコ化しました。
真面目系のグラレコばっかり描いてたので、少し気分を変えてゲームのグラレコを…
GREEN HELL紹介
そもそもどんなゲーム?
アマゾンの奥地のジャングルから生き延びる、極限のサバイバルを超リアルにゲーム化!
病気にかからない伝説の部族!凶暴な野生動物!襲いくる敵対原住民!牙をむく自然!
まさに藤岡弘、探検隊を追体験するような、オープンワールドリアルサバイバルゲーム!
いや、藤岡弘、探検隊もいいけど、もっと言うと、実際のジャングル遭難体験をもとにした映画『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡』(ダニエル・ラドクリフ主演)に近いかも…ジャングルでの生存の大変さを痛感させられる壮絶感満載のゲーム。
それがGREEN HELLだ!
ちなみに私は、PS4版で購入した後、ごろ寝でプレイしたくなってセールのタイミングでSwitch版も購入した。
魅力1:記憶喪失のミステリーを追うストーリー!
学者である主人公ジェイクは、妻のミアとともにジャングルの奥地へ、とある調査にやってくる。
しかし、調査中に突如トラブルが発生!
敵対的な原住民の襲撃を受け、妻と離れ離れになってしまう…。
サバイバルグッズを失い、おまけにショックで記憶もあいまいになり、今までのジャングルの知識も失ってしまい、裸一貫でゲームがスタート!
トランシーバーから聞こえるミアの声を頼りに、彼女の捜索と、ジャングルからの脱出を目指す…!
ところが、行く先々で不可解なことが起こっていく…!
無人となった原住民の村…住民たちはどこへ消えたのか?
不自然に放棄された、キャンプや施設の痕跡。
主人公ジェイクの失われた記憶と、調査の目的とは…!?
ミアは一体、どこにいるのか??
ジャングルの探検を通じて、少しずつ明らかになっていく真実。
…そんなミステリーの様相を呈した謎めいたストーリーが魅力!!!
魅力2:手探りすぎるサバイバル
生き延びるには、ジャングルにあるものを活用する他無い。
食料確保のための採集を手始めに、罠や槍や弓を作っての狩猟。
動物の解体に使うナイフも自分で作らなければならない。
地べたに寝れば、皮膚に虫の幼虫が産み付けられてしまうリスクがあるので、寝床やベッドを作る必要がある。
また怪我をしても、一部の薬を除き、ほとんどの包帯、薬は自力で自然から確保しなければならない。
何をするにも手探りで試行錯誤するのがとっても楽しい。
植物で包帯が作れるのだが万能ではない。
裂傷に包帯だけ巻いても感染症になるので、傷を消毒するか縫合しなければならない。
だが、ジャングルに都合よく医療用の縫い針などない…だからアリを使う!
ただでさえ痛いのに、アリが食いつくのだからさらに痛い!
さらに感染症にかかって化膿した患部も、放置すれば発熱を起こしコンディションが低下していく…!
そんな時は、ウジ虫を患部に這わせ、化膿した部位を食べさせる…!
いわゆるマゴットセラピーだ。
これはキツイ!…でも面白い!
今までマゴットセラピーができるゲームなんて聞いたことないよ!
他にも、ジャングルでは様々な怪我や病気のリスクがある…!
発熱、発疹、食中毒、ヒル、栄養失調、不眠症…etc。
これらに対応する治療法を自然のなかから見つけていくのだ!
特に薬草や食品は、ほとんどの場合、摂取するまで薬効がわからない。
直接食べたら毒だが煎じれば薬になるものや、傷に塗るのはOKだけど食べたらやっぱり毒だったり、とにかく様々な薬草を少しずつ試していくしか無い。
余裕があったら、健康な状態で食べたり煎じたりして、薬効を洗い出しておき、いざという時にそなえるのが良いかもしれない。
だが、ジャングルでそんな余裕はないので、いざ病気や怪我になった時にあわてて薬っぽい草を適当に食べたりする。
そして、そういう時に限って食中毒になり、そのまま光の速さで衰弱して天に召されるパターンを何度も繰り返すのであった…。
魅力3:食事の栄養バランスへのこだわり
本作は、食事で得られる栄養分が4種類設定されており、それぞれバランス良く摂取しないと、持久力や体力の上限値が下がってしまう。
この栄養管理がなかなか楽しい。
水分
水を直接飲んだり、果物から摂取できる。
ほとんどの川や池の水は寄生虫が潜んでおり、そのまま飲むとお腹が虫だらけになって、せっかく摂取した栄養がものすごいスピードで減っていくので、いかに安全な水を安定的に入手するかが課題となる。
タンパク質
主に、動物から摂取できる栄養素で、哺乳類や魚が主な供給源。エビ、カニからも入手できるが小さい動物は摂取できる栄養量もたかが知れてる。
動物を狩るのが最初の頃はなかなか大変で、手負いの動物を追いかけ回してる間に現在地を見失ったり、怪我をしたり、凶暴な捕食獣に出くわしたりと、狩りは命がけであることを痛感させられる。
罠による捕縛も可能だが、大型の動物を取るためには高度な罠技術が必要になるので序盤はすぐには用意できない。
そうなると、カンタンな罠で取れるトカゲやネズミ、そのへんに落ちてる鳥の死骸でしのぐことになる。
ジャングルの掃除屋ジェイクの誕生というわけだ。
炭水化物
キノコ、果物などの植物性のものから主に摂取できる。
炭水化物の王様はなんといってもバナナ、ジャングルにはところどころ野生のバナナが自生しており、お世話になることが多い。
どうしても、バナナが無い時は移動中に目についたキノコを食べて進んでいく「ながら食べ」が案外有効だ。
移動し続けていると、そのへんにキノコが生えているので、「ながら食べ」で、炭水化物の値は案外減らない。
逆にキャンプなどを作って定住すると、採集だけではすぐ足りなくなるので、必然的に果物を栽培する必要が出てくる。
このあたりのリソースバランスがなかなか面白い、移動メインと定住メインで求められることが変わってくるのである。
脂質
ナッツ類や高脂肪の動物肉から手に入る栄養素。
松ぼっくりみたいな「未知のナッツ」という最後まで名前がよくわからないナッツが重宝する。
見つけるとだいたい2つくらい落ちてるので、すかさず入手。
他にも脂質を摂る方法はあるが、それはゲームをしながら確かめてほしい。
消費期限との戦い、主婦感覚を研ぎ澄ませ
食べ物には消費期限が設定されており、ボヤボヤしているとあっという間に腐ってしまう。
そこで、調理をすることで、消費期限を延長することが可能になる。
調理方法はおおまかに3つ、「焼く」「燻製にする」「干物にする」
後者になるほど、日持ちするが、逆に栄養素は減少する。
このあたりを踏まえて、大量の食材をGETした際は、複数の調理方法を駆使することが、効率良い食料の運用につながる。
すぐに食べる分は焼いて、残りは保存用に干物にして…など考えながら調理する。
お買い得品の特大パックお肉を買った時に、3割は冷凍にして、3割は冷蔵、残りはその日に調理…という主婦感覚が、ジャングルの生存で非常に有利に働くのだ。
これらの一見面倒そうなシステムがもたらすもの
これら、複雑な食事栄養システムの最大のメリットは、食料確保が作業化しずらい点にあると思う。
サバイバルゲームでたまに、特定の食材を効率よく入手できるようになると「ばかり食べ」するようになり、実質食料確保のゲーム要素が形骸化するものがある。
だが、 GREEN HELLは前述のような複雑な食事システムであるため、常に食料確保がいい意味でゲーム進行の足かせとなっており、ゲームにリズムを作っていると思う。
迫られる究極の選択、問われる正気
ゲーム序盤で食料確保がままならない時、体力も持久力も限界で動けない上に飢餓状態…という八方塞がりの状況がまま起こる。
力が湧かないので火もおこなせない…、手元にあるのは蜘蛛、ウジ虫、芋虫…そんな時もあるだろう。時には○肉しかない…なんてこともあるかもしれない。
そんな極限状態で、究極の選択を迫られる瞬間を体験するのもこのゲームの醍醐味だ。
ちなみに、上記のような明らかに、通常の食卓にのぼらないような食料を食べると、「正気度」というパラメータが減少する。
ちょっとしてた正気度の低下は、睡眠やおいしい食事、焚き火にあたるなどで回復させられるが、行くところまで行くと、幻覚や幻聴が発生してしまう。
こうなると、生きるための手がかりとなる自然のなかから聞こえる音や、目につく危険なサインなどを見逃す可能性も増大する。
さらに正気度が低下すると、実際に存在しないアイテムが見えたり、敵対する原住民に襲われる幻覚が見えたりと、生存に支障をきたす事態へと進展する。
幸い、そこまで正気度が下がったことはなかったが、どうやら幻覚の原住民の攻撃でもダメージをうけるらしい。
もしかしたら、頭がおかしくなって自傷行為をしている設定なのかもしれない…恐ろしすぎる。
危険と恐怖が隣り合わせのジャングルの中で、いかに正気を保っていくか…という現代人が戦うストレス社会とは別次元でのストレスマネジメントが必要とされるのだ。
魅力4:カワイイ動物たちが沢山登場
ジャングルの花形は、やはり動物だろう。
荒々しい自然のなかにあって、動物は本作随一の癒やしの存在だ。
中でも、世界最大のげっ歯類カピバラさんはめちゃくちゃかわいい。
近づくとキュキューと逃げていく様がとってもかわいい、そして美味しい。
カピバラは栄養満点で格好の食料源になる。
しかも骨はナイフなどの道具の材料にもつかえるので、見てよし、食べてよし、クラフトによし、三方良しのジャングルのアイドルだ。
他にもアルマジロもかわいい。
お尻をフリフリちょこまか逃げる姿がとってもキュート。
すかさず槍でトドメを刺して食べてみると、案外ヘルシーで脂質は少なめ。
ダイエット中の女性にオススメだが、常にエネルギーを必要とされるジャングルでは、もうちょっと食べごたえがほしいところ。
ヤドクガエルもとってもかわいい。
カラフルでそこらへんにピョンピョンはねており、うっかり素手で触れようものなから、毒でガリガリ体力を持っていかれ、かなりの確率であの世行きだ。
そして、ジャングルの癒やし動物といえば、ネコ科のピューマとジャガーを忘れてはならない。
ゴロゴロと喉を鳴らす音が聞こえたかと思うと、茂みから突如飛び出して襲ってくる。
鋭い爪で攻撃され絶体絶命。なんとか撃退し、その場で自分がエサにならずに生還できたとしても、裂傷の治療ができなければ感染症にかかり→発熱→衰弱死が待っている。
強きものが弱きものを食らう弱肉強食の掟。
それがジャングルの動物たちの生きるサイクルに入っていく、プレーヤーに課せられる運命だ。
魅力5:クラフトシステムの作り込み
サバイバルに欠かせないのがクラフト要素。
当然リアル志向の本作は一筋縄ではいかない。
例えば、資材を運ぶ際、バックパックに入らない丸太や石材は手で持って移動する必要がある。
大きな石なら1つ。丸太なら3本といった具合に、手に持てる量が決まっているため、時間あたりで運べる数には限度出てくる。
そのため素早いキャンプの設営には、周りの資源を活かした柔軟なクラフト姿勢が要求される。
なかでも金属の道具は、本作でも手間のかかるクラフト道具の1つ。
鋳型や専用の炉がなければ鋳造できないばかりか、大量の木炭を必要とするので、必然的に炭焼き窯を作ることが求められる。
そして、炉、炭焼き窯、鋳型を作るためには土のレンガが大量に必要になるわけだが、これには泥の撹拌容器を作り、そこに泥を入れて灰を混ぜこみ練って練ってレンガを作らなければならない。
この泥というのが、先程紹介したリュックに入らない資材なので、川や池などから手でかき集めて、えっちらおっちら運ばないといけない。
こんな大変な過程を経て、やっと完成した金属の道具は、愛着もひとしおだ。
これぞ文明の力!なんて思って使いまくってると、熟練度が低い最初の方は、それほど耐久性も高くないのでアッサリと壊れてしまい、結局そのへんに落ちてる石ころや木で作れる石の道具を多用する石器時代に戻ってしまうことも…。
ちなみに、メインストーリーをクリアするのに、金属の道具などは必須ではないため、人によっては最後まで石器でクリアする人もいるのではないだろうか。
このあたりの、ゲームシステムをレベリングデザインに無理に組み込んでないのところが面白い。
そりゃ確かに、妻を捜索してジャングルから生還しなきゃいけない状態で「よっしゃ!まず金属作るか…」なんて悠長なことは言ってるやつがいたら、そいつはもはやジャングルに定住する気満々の世捨て人だろう。
この、「できる」けど「やらなくていい」という自由が用意されているのが素晴らしい。
他にも果実やナッツの栽培や、仕掛け罠による漁&猟、魚釣りなど、いろいろな選択肢のなかで、自分が興味を持ったサバイバル方法を試していけるのが楽しいのだ。
魅力6:敵対原住民がもたらす緊張感
すでに軽く触れたが、本作では動物以外の最大の脅威「人間」が存在する。
非常に攻撃的な原住民「ワラハ族」だ。
彼らが、もう本当にメチャクチャ怖い。
うろ覚えだが、山ごもりやサバイバルの実践者としても有名なダチョウ倶楽部の寺門ジモンが「山で遭遇して一番怖い動物は?」という質問に対して「人間」と答えていた。
そう、知恵と意志と執着を持っている人間が一番怖い。
槍や弓で武装し、数人で徒党を組んだ彼らにエンカウントしてしまったら、戦うか、逃げるか、瞬間的な判断が生死を分ける。
初めてプレイした時、ジャングルを散策していたら突如足元に弓矢が刺さって本当にびっくりした。
「藤岡弘、探検隊でこんなシーンあった!」とちょっと感動しつつ、命からがら必死で逃げた。
また、長時間焚き火や窯を使っていると、ワラハ族の方から襲撃していくることがある。
油断して焚き火をつけっぱなしにして、少し用事を足して家に戻ったら、ワラハ族とバッタリ遭遇…なんて嬉しくないシチュエーションが起こってしまうのだ。
本作は、火起こしが地味にスタミナ&時間を使うので、一度起こした火はそのままにしたくなる…だが、こまめに火を消さないと襲撃リスクがつきまとう。
そうなると、短時間で点火できる高度な火起こしアイテムが欲しくなり、クラフトスキルの上達や設計図を探すモチベーションにもつながってくる。
対ワラハ族との戦闘は、装備が整っていない序盤は、多勢に無勢でかなり厳しいためコソコソ隠れ逃げ回るのが最善だが、防具や武器が整ってきた後半になると、川や高低差など地の利を生かして1対1に持ち込めば勝機も出てくる。
彼らを倒すことで、弓や矢、槍、ナイフなど自分ではクラフトできないアイテムや高耐久度のアイテムが入手できるため、リスクに見合うリターンが得られる点も見逃せない(あと、遺体を解体すると大量に○肉も手に入る)。
彼らワラハ族が、いい意味でお邪魔キャラとして、ゲームプレイに緊張感や興奮をもたらしている。
魅力7:マルチプレイ対応(※Switch版を除く)
本作はマルチプレイ対応、しかもメインのストーリーモードもマルチ対応というのが素晴らしい。
私は、奥さんとメインストーリーモードをプレイしたが、協力して拠点設営やワラハ族と戦うのはメチャクチャ面白い。
あと、地味に体にへばりついたヒルを取り除いてもらうのが楽。
自分でもヒルは除去できるが、いちいち腕や足を表示させてぐるぐる回してヒルを探すので地味に面倒なのだ。
また、人が増えると食糧のリソース確保も問題となってくるので、そのあたりを対処していくのも面白い。
最大4人のマルチプレイが可能なので、友人たちと藤岡弘、探検隊ごっこをしながらジャングルを探検したら絶対面白いと思う。
その他参考情報
トレーラー動画
独断と偏見による関連映画紹介
本作と共通する映画として冒頭で消化した『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡』は現時点でAmazon PrimeでPrime会員は無料で視聴可能。
ジャングルの中に放り出された孤独と不安感。軍隊アリ、ジャガーや皮膚の下に這う幼虫などの動物の脅威。飢えとストレスによる幻覚など、GREEN HELLと共通する過酷なサバイバルの世界が体験できる。
もっとも、GREEN HELLは何度も死んで、少しずつジャングルでの知恵を身につけられるが、こちらの映画は実話を元となっており、「死んだらおしまい」な状況で、この人よく生きて帰れたなぁ…と思う。
あと、危険がいっぱいのジャングルでも、やはり怖いのは「人間」だという教訓もある。
過酷なサバイバルだけでなく、友情や勇気を描いた人間讃歌的な映画の本作。
感動的なラストシーンの後に実際の登場人物達が現在何をしているか…というテロップが表示されるが、ここが一番戦慄した。
詳しくはネタバレになるで自粛するが、これ半分未解決事件じゃねーか!怖すぎるわ!
(下記映画リンクはAmazonアソシエイトリンクを使用しています)。
▼ゲーム販売ページ(PlayStationStore)
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