『アンチャーテッド 古代神の秘宝』イラスト付き感想&ゲーム紹介

ゲーム


仕事でバタバタしてたので、かなり前回更新から期間がかなりあいてしまったのですが、なんとかアップできました…!

今回は、アンチャーテッドシリーズ(以下アンチャ)の不二子ちゃん的立ち位置のクロエ・フレイザーが主人公の『アンチャーテッド 古代神の秘宝』をプレイして面白かったので、ゲームの紹介がてらグラフィックレコードにしてみました。

ストーリーの核心に関わる直接的なネタバレは書いていないつもりですが、まだ未プレイで、まっさらな気持ちで臨みたい…!という方はブラウザバックでお戻りくださいませ…!

あらすじ

今回の冒険の舞台はインド&スリランカ。

古代ホイサラ朝の秘宝「ガネーシャ牙」を求めて、トレジャーハンターのクロエ・フレイザーと、傭兵ナディーン・ロスの女性2人が大冒険をするお話になっています。

また冒険モノではお約束のお宝争奪戦の敵として、インドで内戦を起こし政府転覆を目論む反乱軍の軍事指導者アサーブが登場します。

主人公クロエはもともとアンチャシリーズの2、3に登場したお色気担当のサブヒロイン的なキャラで、ナディーンは4作目のネイトの敵役。

なぜこの2人が組んでるのかが、ストーリーを進めていくと判明していきます…。

ワケありな女2人旅

クロエにって、秘宝「ガネーシャの牙」は、彼女自身のルーツに関わるものでした。

クロエの父は考古学者で、「ガネーシャの牙」を、生前に探していたことが語られ、この冒険が
彼女にとって、亡き父の姿を辿る旅となっていることがわかります。

このあたりは、ちょっとトゥームレイダーのララ・クロフトっぽい設定だと思いました。

またクロエ自身はオーストラリア人ですが、彼女の父がインド人だったこともあり、今回の冒険の舞台であるインドの人々や歴史に触れていくことで、自身の民族的なルーツにも思いを巡らせることとなります。
財宝を資金源としてインド内戦を起こそうとするアサーブを阻止することが、「財宝争奪戦」以上の意味を持っていくのです。

一方のナディーンの冒険の理由はもっと切実です。

前作『海賊王と最後の秘宝』で、ネイト達ドレイク兄弟と対立してゴタゴタがあったために、自身の家業である傭兵会社「ショアライン」から追い出されてしまっています。
会社を取り戻すためには、とにかく大金が必要だったので、クロエの財宝探しに協力しているのですが、ナディーンのドレイク兄弟に対する恨みは相当なものでようで、「次会った時はヌッコロス!」という勢いで、怒り心頭のご様子です。

そんな即席のチームなわけですが、この2人が少しずつ打ち解けあっていく過程を、ゲーム内のイベントとして演出してるのが印象的でした。

例えば、ちょっとセンチメンタルな雰囲気になったクロエを元気づけようと、突然後ろからナディーンが突き飛ばして湖に落とすシーンがあるのですが、傭兵が家業の家で育ってきたナディーンなりのワイルドな元気づけ方…という感じが伝わってきて、彼女のキャラクターの魅力も感じれるワンシーンでした。
また、この演出はプレイ中の三人称視点のまま急に突き落とされるので、サプライズ感がダイレクトに演出されてて面白かったです。

他にも一緒に象に乗ったり、記念撮影したり、時にケンカしたり、初めて一緒に仕事をする2人が、少しずつ打ち解けあっていく過程を、こういった仲良しイベントでプレイヤーに体感させるのは、他のアンチャシリーズではあまりなかったので新鮮でした。

ちなみに、クロエとナディーンの関係性萌を表現したワードで、2人の名前を合体させた「Chrodine」という言葉があるのを最近知りました。
この言葉で検索すると、2人セットの二次創作イラストがいっぱい出てきます(百合イラスト割合が結構多いので、日本のキャラ名をくっつけたカップリング名称みたいな感じなのかしら…)。

ゲーム性はいつものアンチャがベース

ゲーム性に関しては、過去のアンチャにある面白さの全てが詰まってると感じました。

本作は、もともとシリーズ4作目『海賊王と最後の秘宝』のDLCで開発されていたものの、「思ったよりボリューム多くなっちまったぞ」ということで単体作品としてリリースされることになったそうです(出典:GAME Watch)。
なのでボリューム感は筆者体感でアンチャ本編の1/2~3/5くらいあり、充分満足できる内容でした。

ゲーム進行は基本は1本道ですが『海賊王と最後の秘宝』であったような、四駆を運転して広大なフィールドを自由に探索するプチオープンワールドマップのようなシークエンスも登場しました。
このシステムに関しては、自分で目的地まで移動して探索しないといけないので、ノンストップアクション映画のテンポを求める人には「移動がたるい」と感じるかもしれません…。
私としては1本道進行のなかのメリハリとして、探索を楽しめたので良かったです。

また、クロエ独自の「鍵開け」を操作するパートが頻繁に出てきます。
「鍵開け」というのが、いかにも不二子ちゃん的なクロエらしいアクションだな~、という感じなのですが、割りと地味なアクションで「おまけ程度なのかな…?」と思っていたところ、非常に重要な場面で鍵開けが活躍して、ハラハラさせてくれる展開になってて良かったです。

他の本作独自要素として、シリーズおなじみの収集要素であるステージに隠された宝物が近くあると、音と振動で知らせてくれる「女王のルビー」という装備アイテムが登場します。
ただ、こちらのアイテムは正直1周目のプレイでは不要かなと思いました。
というのも、これが反応すると「お!宝物どこどこ?」と探したくなるのですが、反応の度合いがざっくりしてるので、正直どこに宝物があるのかイマイチわからない…。
これが反応する度に探していると進行テンポが悪くなるし、探している間に一方通行の出口に入って強制的に先に進んでしまい、宝を取れずにモヤモヤする…ということがありました。
一応オプションから女王のルビーをオフにできるので、1周目は宝物は見つかったらラッキーくらいのノリで、女王のルビーのセンサーは使わないほうが、テンポよくプレイできてストーリーを追いやすい気がします。宝物探しは2周目のお楽しみに…みたいな。(といっても私はストイックに宝物は収集しないので周回プレイはしてないのですが…)

クライマックスは胸熱な展開

時には敵に取り入ることもいとわない合理的なクロエ。ショアラインを取り戻すために大金が必要なナディーン。
2人とも財宝目当てで利害が一致しているため冒険をともに進めていくのですが、アサーブとの戦いや、自身の過去と向き合っていくうちに、徐々に心境に変化が生まれ始めます。
そして、クライマックスでは財宝のためではなく、インドの人々や歴史・文化を踏みにじろうとするアサーブに対して、不利な戦いにもかかわらず、死を覚悟しながら果敢に挑んでいきます。この展開が非常に熱く、胸にグッ…と来るものがありました。
このクライマックスの流れはぜひプレイして体感していただきたいです。

まとめ:作品テーマ的なこと

本作は、クロエとナディーンの女性2人の活躍が印象的な、ガールズパワーが炸裂する物語となっています。
物語の冒頭でクロエと会話する少女も作品のテーマを象徴するような存在です。彼女は父親が従軍している間、市場でお店を切り盛りしており、子供ながら大人や男性の庇護に甘んじない、独立した女性として描かれています。
このことからも、全体的に独立した強い女性像がテーマにあるように感じられます。これまでのアンチャシリーズは、お宝に魅せられた冒険野郎の物語…なんというか『釣りバカ日誌』的な男性性の強い世界観だったのですが、本作は強くてかっこいい女性像を、単に女性が主人公であるだけでなく物語全体のエッセインスからも感じられるようになっています。

というわけで、以上『アンチャーテッド 古代神の秘宝』の感想&紹介でした。アンチャシリーズ未プレイの方はという方も、十分楽しめると思うのでオススメ致します。

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